2026.02.26
「ドレミは何色?」子どもの豊かな想像力に教わったこと
「ドレミは何色?」子どもの豊かな想像力に教わったこと

「ねえ先生、音に色ってあるの?どうやったら色がわかる?」

庭瀬本校の工作の授業中、Eくんが私にかけ寄り聞きました。

近くにいた子が、
「音は空気だから色はないよ!」
と言いました。

確かに空気の振動…しかし、これは理科ととらえて答えるべきか?
いや、工作教室だから想像力か?

と一瞬悩み、授業中でじっくり考えて話せる時間がなかったので、
「音を聞いてEくんがこの音はこの色だと思ったら、感じたままでいいんじゃないかな」
とだけ答えました。

そのあと、そのことについてじっくり考えてみました。
りり先生は、あまり音楽に詳しくないので、自分が「色と、色のないものが結びつくとき」を考えてみました。

りり先生の場合、文字がそうです。
全部の文字に色があって、たとえデザインされた文字であっても、自分の感じる色が見えます。
それは、本当の目から受ける色覚というよりは、脳で感じている色といった感じで、目から見える色とは区別して色を見ています。

こういうことって、たぶん自分が勝手にイメージしてるだけだろうとか、言ったら変な目で見られるかなと思っていたので、自分の中にしまっておいたのですが、Eくんに聞かれたことをきっかけに、これを調べてみました。

じつはこれ、ちゃんと科学的に研究されている現象だそうです。
「共感覚・・・ある感覚が別の感覚を自動的に誘発する現象」
文字や音には通常結びつかない色や味を、自動的に感じてしまうということです。

大阪公立大学のページがわかりやすく説明してくれていましたので、大人の方はこちらを。
https://www.omu.ac.jp/sss/makioka/synesthesia/index.html

なので、「音を聞いてEくんがこの音はこの色だと思ったら、感じたままでいいんじゃないかな」という答えは、あながち間違ってはいなかったかなと思います。

この共感覚というものが、生まれ持ったものなのか、感じることを意識すれば備わるのか、わからないようです。

そういうわけで、「音の色が見える方法」は分からなかったので、そのあとちゃんと答えられずじまいでした。
Eくん、ごめんね。

周りの子が、
「音は空気」「色はないんじゃない?」という中、
「いや、そうなんだけどさ、・・・あるとしたら、っていうか」
とEくんが言っていたのが印象的でした。

こういうことを疑問に思えること、大勢の前で投げかける存在があるということは、課題の発見やプロジェクトの進展のキーになります。

通い始めの4年前から、Eくんの感性と実行力は光るものがあります。
ちなみに、「瑛」という字は、りり先生には赤少しと黄色のグラデーションに見えます。
りり先生が人の名前をすぐ覚えるのは、名前とその子の雰囲気を色で結び付けているからです。
Eくんが教室に入ってくると、元気で明るく輝く色が見えます。

3月工作「長さで変わる?木琴づくりと音の実験室」では、鍵盤の色を、音を聞いて自分の感じた色に塗るのもいいですね。
形を作るだけじゃなく、自分の心にある色や音を見つける時間にしましょう。

この記事を書いていて、ポカホンタスの「カラーズ・オブ・ザ・ウィンド」を思い出しました♪